「HLAB TESHIO」で国際ワークショップに参加しました
1 趣旨とその概要
HLAB TESHIOは、世代や国籍、分野を超えて互いから学ぶリベラル・アーツ教育を体験し、また、多様性溢れる環境の中で「地方創生」等について議論をすることで、主体的な進路選択と将来的にグローバルな視点を踏まえた地元の創生のリーダーシップを養成することを目的として、平成28年8月25日(木)・26日(金)の二日間、天塩町で開催されました。主催が、一般社団法人HLABと天塩町であり、後援が、内閣総理大臣官邸 国際広報室と北海道教育委員会である今回のHLAB
TESHIOに、有り難いことに本校からは、1年生の女子3名が選出され参加してまいりました。
写真1 集合写真の撮影風景
2 プログラム
(1)チーム編成
全部で8チームが編成されていました。1つのテーブル(円卓)には、海外の大学生、日本の大学生(バイリンガル)、そして、北海道の高校生が座っていました。
プログラムのスタート前には、英語での自己紹介が行われ、各テーブルには、あたかも英語のシャワーが設置されているかの様に、英語が飛び交っていました。そうした中、全ての高校生が物怖じせずに、堂々と自己紹介をしている姿は「頼もしい」の一言でした。また、周囲の人達は、この英語のシャワーを浴びている状況と若者達の熱気溢れたディスカッションに圧倒されていました。
写真2 会場の雰囲気
(2)ディスカッションのスタート
「地方の創生とは何か。」について、熱いディスカッションが交わされ、そして、チームとして一つの結論を導いていく。そのプロセスの中で、他者の発言を傾聴し、自分の意見も確実に発信していく。こうしたやり取りが1時間以上も続きました。海外の大学生は、各テーブルで高校生に発言を促したり、プレゼン用紙への書き込みのアイディアを募ったりと、高校生のサポートを行っていました。高校生も、感謝の意を表していたようです。
写真3 意見を英語でまとめている様子
「天塩町の農業従事者をどう確保すべきか。」など、天塩町の農業基盤に踏み込んだディスカッションが行われたチームもありました。また、地方の人口を増やすなど、根本的な課題を抽出し、その解決策を見つけようとしたチームもありました。「唯一無二の正解」などは存在しません。
写真4 KJ法 |
写真5 PCS法(Problem-Cause-Solution) |
どのように状況を分析し、それに正対する課題解決を見つけ出すには、多くの人たちの意見を傾聴し、自分ならではの視点を持つことも大切でしょう。今回の、HLAB
TESHIOに参加した3名は、口々に「楽しく、有意義なものであった。」と話しています。今後の彼女らの大きな成長を大いに期待しています。
今回、このような機会を与えてくださった、天塩町とHLABには深く感謝申し上げます。
文責 1学年主任 亀谷 千代仁